《原爆症認定集団訴訟@被爆64年》 の最新情報

広島・長崎に原爆が投下されて60年+α。今、被爆者に癌などさまざまな病気が発症しています。被爆者が「原爆症認定」を求めておこした原爆症認定集団訴訟について、弁護団から最新情報を提供します。

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Q&A 集団訴訟の原点って?

この裁判の出発点・原点は,被爆者の松谷英子さんについて平成12年(2000)年7月に最高裁判所が下した判決でした。
松谷さんは、爆心地から2.45キロメートルの地点で被爆しました。

 松谷さんは,厚労省が頑なに放射線の影響を認めようとしない,遠距離被爆者の方,つまり厚労省の考え方によれば、松谷さんは、ほとんどあるいはまったく放射線被曝をしておらず、放射線起因性が認められない方でした。
  しかし,最高裁判所は,松谷さんの訴えを認め,当時の厚生省の認定は誤っているとしました。そして,このように述べています。
  「DS86(被曝線量を推定する計算式ですが)もなお未解明な部分を含む推定値であり、現在も見直しが続けられていること、そのDS86としきい値理論とを機械的に適用することによっては,厚生省の調査も含むこれまでの調査で明確に示されている遠距離被爆者の脱毛等の事実を,必ずしも十分に説明することができないものと思われる。
  例えば、放射線による急性症状の一つの典型である脱毛について、DS86としきい値理論を機械的に適用する限りでは発生するはずのない地域で発生した脱毛の大半を,栄養状態又は心因的なもの等放射線以外の原因によるものと断ずることには、ちゅうちょを覚えざるを得ない。」としました。

  この最高裁判決を踏襲して,同じ年の11月には,京都の小西さんに関して,今度は大阪高等裁判所が同一の趣旨の判決を下し,厚労省は最高裁への上告を断念しています。

  この二つの判決の流れは,集団訴訟の3つの判決(つまり大阪・広島,名古屋の各判決)や,集団訴訟以前の原爆症認定訴訟に関する判決に確実に受け継がれました。
  国・厚労省は、長崎原爆松谷訴訟で3回、京都原爆小西訴訟で2回、東京・東原爆訴訟判決で2回、そして,今回の集団訴訟でいえば,近畿訴訟で1回,広島訴訟で1回,名古屋訴訟で1回,合計で10回連続して敗訴したことになります。
  司法の流れは,既に揺るぎないものとなっているのが現実です。

  ところが残念なことに、厚労省は、これらの判決を事実上無視し,さらに厳しい認定基準つまり現行の「審査の方針」を作成し,現在まで認定申請を却下し続けています。
  そのために,全国26万人の被爆者のうち認定されている被爆者は2,000名を超える程度,割合で申し上げれますと1パーセントを切り,わずか0.7ないし0.8%程度に過ぎません。 
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